『海未「夜の果てへと旅立ったあなたへ」』のSSまとめ

園田海未 高坂穂乃果 高坂雪穂 シリアス

 私の名を呼ぶ声が聞こえて我に返ったのですが、
 顔色は隠しきれず、
 心配をかけてしまいました。
 声の主は、来月籍を入れる相手の男性です。

 海未、大丈夫か。
 こわばった表情で私を見つめるその人の、私の肩に置かれた手の暖かみに、
 いつかの父の姿などを重ねてしまって、なんだか私の方がほころんでしまいました。

 二十四になった春先、
 母の勧めでしぶしぶ引き受けたお見合いでしたが、
 私にはもったいないほどの方と巡り会えたものだと、こうした折にふと思い返すのです。

 顔色を隠すのは相変わらず不得手ですが、
 手の中の、宛先不明で返ってきた手紙については、彼に悟られずに済んだよう...

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