一目惚れ。
俺にとっての彼女との出会いは、その一言に尽きる。
得意先の会社へ打ち合わせに行ったとき、偶然、彼女とすれ違ったのだ。
ただ、それだけ。
たったそれだけだったが、俺はその一瞬でその目を奪われた。
整った顔立ち、目を見張るスタイルのよさ、上品な立ち振る舞い。
それらすべてに俺の瞳が、俺の中の男が、惹きつけられた。
彼女は売れる。トップアイドルになれる。
そんな確信めいたが俺の心を一瞬にして満たしていた。
俺は得意先の打ち合わせも忘れ、彼女に声を掛け、必死とアイドルにならないかと説得した。
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